『戦争を知っていますか?(湘南ベルマーレ)』



 湘南ベルマーレのマスコットはキングベルT世です。ただ、これはあくまでも愛称であって本名ではありません。
 本名は不明ですが、旧日本軍の海軍軍人として太平洋戦争に従事していたことが調査でわかっています。真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、南太平洋海戦、ソロモン海海戦、レイテ沖海戦等の激戦地も経験した職業軍人です。
 よって、力強さに戦略に長けた老練さを兼ね備えています。戦争後は、戦犯として裁かれることを恐れ、身分を偽り、現在に至っています。戦争の悲惨さを実体験として知っているがゆえ、サポーターがサッカーの試合で『これは戦争だ!!』などと簡単に戦争という言葉を使うことを最も嫌う。
 サッカーの試合で選手がルールに則り、ピッチで戦っている姿を応援することから逸脱し、サポーター同士で殴り合い、いがみ合いをする姿を見ると説教をしたくなるらしい。
 熱いハートと頑固な気質を持つ。その一方で、「人殺し」とか「どうして戦争を止めなかったんだ」などと問われると今も自責の念にかられるという。
 ということなので、スタジアムにて見かけた際には、そのように問いただすのだけは、どうかやめてあげてください。あの時代を生きていない戦後世代にはわからない、どうすることもできない時代のうねりというものがあったのかもしれません。
 現在の友人は、将棋、囲碁仲間でもあるモリゾー。そう、現在開催中の『愛・地球博』のマスコットのモリゾーが最大の理解者である。
 『愛・地球博』のマスコットのモリゾーは、旧日本軍の陸軍軍人。インパール作戦に従事したらしい。ガタルカナル等の南方の事情にも詳しい。
 本人は、年齢不詳ということでとぼけているが、本名は「森伊蔵」。森伊蔵陸軍中尉である。今は、孫のキッコロに平和の大切さを教えている。
 キングベルT世は、平和を愛するマスコット。戦争という言葉が大嫌いで、その言葉をサポーターに簡単に口にされると説教をする頑固ジジイ。
 モリゾーは、自然を愛するマスコット。「戦争中、さんざん、自然を破壊したくせに」とは言わないように。その反省からか、現在は自然保護活動に尽力している。



 調査終了報告年月日 平成17年7月15日



(注)絶対に本気にしないでください。これはフィクションです。