『マスコット界初のビースト系マスコット(北海道日本ハムファイターズ)』



 日本ハムファイターズが本拠地を東京から北海道に移転するということで、本拠地東京ドーム最後の年の2003年に、新マスコットの発表があった。本当は何の変哲もない単なる新マスコットのイラストの発表に過ぎなかったはずなのだが、日本中に衝撃を与えた、ある意味、社会現象を引き起こした発表となってしまった。
 熊のマスコットでバットを持っている。バットを持った意味は一緒に野球をやろうという意味だと思われるが、問題は姿形。目つきがいやらしそうという声もあるが、何よりも凶悪そうな顔。非常に怖そうで、近づくと殴られそうで、とても子供向きとはいえない。さらにバットを持った姿が、これから殴りこみに行くのを連想させる。
 イラストのみの発表で名前を一般公募するというものだったが、問題のイラストがイラストだっただけに反響は大きかった。旧マスコットのファイティー存続署名運動にまで発展した。(結果、ファイティーは東京ドーム限定マスコットとして生き残ることに。)要するに、こんな凶悪そうなマスコットは嫌だというファンの心の叫びであった。
 新マスコットの名前公募で集まった名前にもその影響が垣間見られ、ファイティー存続派の陰謀だろうか。「ファイティー」や「2代目ファイティー」。中には「ブラックファイティー」なんてのも。名前だけでもファイティーを名乗れとか、お前は悪役バージョンのファイティーだという意味なのだろうか。B・Bに喧嘩を売るとは命知らずな...
 そのB・Bであるが、デビューするや、いきなりスタジアムで連続バク転を披露。オープン戦ではヒルマン監督に耳打ちしてヒルマン監督にも連続バク転をやらせた。恐るべしビースト系マスコットである。セカンドあたりからスタンドにボールを投げ入れる強肩ぶりも披露。こんなマスコットは初めてである。まさに世界最強のマスコット。イラストどおりの大活躍である。
 しかし、B・Bはそれだけではなかった。反対運動に対し、なんとHPのコラムで「あのイラストは僕じゃない」と大反撃に出た。イラスト自体を否定するとは恐るべし。誰も考え付かないような反撃手段に、B・Bは頭脳派でもあることを証明した。
 東京ドームでのファイティーとの共演では、パフォーマンスで完全にファイティーを圧倒。ファイティーもなすすべなしといった感じか。もはや、B・Bの舎弟となるしかないだろう。
 B・Bは間違いなく世界最強のビースト系マスコットだろう。同じ熊のマスコットということで目障りと感じたため、サンチェ君を食べたという噂もあり。今は影武者のサンチェ君らしい。浦和のレディア、フレンディア夫妻ともども食われたという噂もあり。そういえば、Jリーグのオールスターでレディア君は出てくる時、何でもないところでずっこけていた。まだ慣れていないのだろうか、マスコット業に。やはり、二代目レディア君というのは本当なのか。
 ちなみに、B・Bの背番号は212。北海道の市町村の数と同じ。市町村合併が進んだらどうなるのだろうか。



 調査終了報告年月日 平成16年7月18日



(注)絶対に本気にしないでください。これはフィクションです。