『みにくいアヒルの子は白鳥の子になった(アルビレックス新潟)』



 みなさんはアルビレックス新潟というチームをご存知でしょうか。もちろん、新潟にあるサッカークラブのことです。チームマスコットは、アルビくんスワンちゃんで、二人は2002年の7月7日に結婚しています。
 その新潟が今年に入り、突然、公式HP上で、「アルビレックス新潟物語」というものを発表しました。みなさんは、どう思われますか?といっても、それが別に何か?という感じでしょうか。
 では、ここにそのアドレスを記しておきたいと思います。「アルビレックス新潟物語」でアドレスは、http://www.albirex.co.jp/albirex_story/bk_vol1.htmです。全部で3話あります。ご覧いただけたでしょうか。何か不思議に思われる点はありませんか。実によくできた話だと思います。ですが、なぜ、公式HPから直接リンクをはらないのでしょう。一時的なキャンペーン期間だったから?それは表向きの理由ですね。
 たしかに一般的には、2007年7月29日に行われたファン感(サマーフェスタ2007)でアルビくんとスワンちゃんの間に生まれた3つ子を紹介するために、それに関連して物語を紹介したと思われています。しかし、2002年の結婚時ならともかく、いまさらという感は否めません。さらに、この物語には最大の欠陥があります。これをエピソードとして発表するには、とんだ茶番と言わざるを得ません。だからこそ、直接リンクがされていないのです。
 何がおかしいのか。具体的に申し上げれば、第2話に登場するビッグスワン城です。舞台は新潟のはずです。新潟にビッグスワン城ってあったでしょうか。城主が登場しますが、新潟はまだ封建制なのでしょうか。この城主は上杉謙信なんですか?
 この物語は、ある真実から皆の視線をそらすために巧妙に作られた物語です。ところどころに嘘がちりばめられています。
 少しだけ検証してみましょう。そもそも、なぜ、宇宙から地球へ、それも新潟という極めて限定的な移動という点もありますが、もっと簡単な点を検証しましょう。ここで登場する城ですが、もちろん、新潟には、ビッグスワン城はありません。けれども、二人が出会ったという事実はまぎれもない事実です。それは間違いありません。ただ、この城というのが、城ではないのです。正確には城のような建物、宿泊施設とでも言っておきましょうか。二人はそこで愛を語り合ったのです。アルビくんは城主だそうなので、ホテルの経営者かもしれませんね。
 さて、いよいよ、本題に入りましょうか。ある真実とはいったい何か。サマーフェスタで発表されたことはなんでしたでしょうか。3つ子の登場です。何か不思議に思った点はありませんか。違和感はありませんでしたか。
 長男のアーくんと長女のルーちゃんはいいと思います。同じ白色ですからね。ただ、次男のビィくんはどうでしょう。彼だけは黒色ですね。白色の親と白色の親から白色の子供が二人生まれているのに、3つ子の3人目は黒色。そんなことがありますか?
 答えはノー、ニエット、ナインです。英語だけでなく、無意味にロシア語、ドイツ語を使ってみました。驚くべき真実が見えてきましたね。
 では、ここで真実を。彼は実は養子だったのです。「みにくいアヒルの子」としていじめられていた彼を不憫に思ったアルビくんは、自分の子として迎えることにしたのです。決して、色を変えた方が、区別しやすいというわけではなく、ちゃんと理由があるのです。そんな真実が隠されていたのです。
 なお、このことは悲しい事実は封印しておこうというクラブ側の配慮により、「アルビレックス新潟物語」の発表等による全面祝福ムードによりかき消されました。宇宙を舞台にしたあまりにも壮大な物語に色の違いなんてささいなこと、一般大衆は忘れてしまいますよ。宇宙の神秘だという一言で消し去ることが可能です。また、マスコミがかぎつけるのを避け、当時の記録は、徐々に消していく戦略です。そのために直接リンクをせずに、やがては証拠隠滅していくつもりなのでしょう。
 私が書かなければ、真実は永遠に闇の中だったかもしれません。私は、もしかしたら、余分なことをしてしまったのかもしれません。けれども、この悲話は美談だと思っています。どうか、皆さん、新潟にお立ち寄りの際は、この話を思い出して、アルビ君をたたえてあげてください。
 アルビくんは、何事にも好奇心旺盛で王様のように力強い、その一方で、愛する者に対する無償の優しさも持っている。
 スワンちゃんは、どんな出来事も前向きに受け止める受容力の大きさを持つ。また、愛する者を信じ、支えていく力強さを持つ。今回のアルビくんの決断を大きく支えたのも彼女である。



 調査終了報告年月日 平成19年9月10日



(注)絶対に本気にしないでください。これはフィクションです。