『カビー〜知られざるその素顔〜(鎌ヶ谷・北海道日本ハムファイターズ)』



 今年の3月、日本のプロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ」の二軍の本拠地である鎌ヶ谷にマスコットが誕生しました。その名はカビー。「C☆B」と表記して「カビー」と呼びます。
 この出来事に皆さんは驚かれませんか。別に二軍にマスコットが出来ることはそう不思議ではないと思われるかもしれません。現実にサーパスやシーレックスの例もあります。
 しかし、私が言いたいのは、なぜ、今年、突然、B☆Bの弟が登場したのか、ということです。まだ、漠然とした言い方ですね。では、アプローチの仕方を変えましょう。なぜ、B☆Bとカビーは年の離れた弟なんでしょう。そして、なぜ、年の離れた弟がいきなり登場したのでしょう。
 この疑問に対して、球団として二軍にもマスコットを置きたかったし、二軍だから、一軍から見たら、弟分、したがって、弟がマスコットとして最適だったという説明が可能です。
 しかし、この質問にはどうでしょう。B☆Bとカビー、似ていますか。年が離れているから、多少の差は生じるなんていう説明も可能です。ですが、そんな話を聞いているわけではないのです。
 問題を核心に持って行きましょう。結論を述べることにします。カビーは実はCIAのエージェントだったのです。
 私は以前、噂話7で、B☆BがFBI捜査官であると書きました。そのこととこれは関連しています。どうやら、日本のどこかに国際的犯罪組織の拠点のひとつがあるらしいのです。そのため、CIAはカビーを日本に派遣することを決めました。彼はCIAエージェントとしてFBI捜査官との連絡を密にし、極秘に活動しています。もちろん、このことは日米両政府の中枢にいるほんの一握りの人間、警察庁の上層部、CIA、FBIの上層部しか知りません。間違いなく国家機密事項です。
 「C☆B」と書いて「カビー」と読むのは、表向きは商標登録などの大人の事情等とされていますが、それはあくまでも表向きの理由で「C☆B」の「C」がCIAの「C」とばれることをおそれたからです。さすがに政府機関が絡むと詳細に矛盾のないように設定がなされます。ありとあらゆる疑問に説明が可能なように設定がなされています。
 今年の7月にカビーは、北海道(釧路、帯広)へ遠征に行きました。これはB☆Bと情報交換を行うためです。そもそも、なぜ、鎌ヶ谷のマスコットが北海道へ?という疑問が残ります。それについては、釧路、帯広で行われた二軍の試合に出るためという説明が成り立つでしょう。また、同日にB☆Bは西武ドームへ行っていました。B☆Bとの情報交換は不可能ではないかという説明も成り立ちます。
 なるほど、本当に無理のない設定です。しかし、だまされてはいけません。政府機関がからんでいるのです。我々、一般市民の知らないところで極秘に連絡を取り合うことなど造作もないことです。
 今回の調査で何らかの形でカビーとB☆Bが連絡をとったとの非公式情報が私の元に入ってきましたが、具体的な方法については、ここに記すのはやめておきます。
 なぜなら、私も平和を愛する一市民にすぎないからです。彼らの捜査を邪魔するようなことはしたくありません。日本は知らないうちに犯罪大国となってしまいました。その日本の平和を守るため、極秘裏に活躍している彼らを応援こそすれ、妨害することは私の本意ではありません。どうか、その点はご理解ください。
 カビーは、実は『CIAのエージェント』。日本に国際的犯罪組織の拠点のひとつがあるため、CIAから派遣された。カビーは、『C☆B』と表記されるが、これはコードネームである。『C☆B』の「C」は『CIA』の「C」、『C☆B』の「B」は『ベアー(熊)』の「B」。表の顔は「北海道日本ハムファイターズ」の二軍、鎌ヶ谷のマスコットとして活躍しているが、裏の顔は『CIAエージェント』として関東を中心に活躍している。
 オックスフォード大学卒業後、CIAへ。B☆Bとは所属する組織は違うものの尊敬する存在であったとのこと。そのため、今回の日本へのCIAエージェントの派遣に志願したようだ。



 調査終了報告年月日 平成18年7月10日



(注)絶対に本気にしないでください。これはフィクションです。