『グランパスファミリー、グララ誕生秘話(名古屋グランパスエイト)』



 2003年、春、名古屋グランパスエイトのマスコット、グランパスファミリーに新しいファミリーが誕生した。その名はグララ。初のお披露目となった開幕戦では、一応、実の娘として紹介された。だが、出てきた姿はなんと赤色。赤と白のシャチであった。他のグランパスファミリーが、白と黒のシャチであるにもかかわらずだ。実はこれには隠された秘話があった。実はグランパスファミリー、最大の危機の中、生まれた子供だったのだ。
 グララはグランパスくんとは血がつながっていない。本当のところ、イケメンに弱いグランパコちゃんとマスコット界のイケメン、マスコット界の石田純一こと鹿島アントラーズのマスコットしかおグランパコちゃんとの間に生まれた不倫の子である。だから、生まれた子供があの色なのである。
 マスコット界の遊び人、しかおはこう言っている。「マスコットという仕事は創造的な仕事、子供に夢を与えなければならない。そんな創造的な仕事をするためには文化的な生活を送らなければならない。文化的な生活があればこそで、でなければ、到底、このような創造的な仕事なんてできない。不倫は文化だ!」もちろん、その事実を知った上で、グランパスくんはグララをファミリーとして迎えたのである。グランパコちゃんの不倫も壮絶な家族会議(ファミリーの危機)を乗り越えた上で許したのである。その時の名言が「ファミリーには掟がある。それを破ったら我々はおしまいだ。」。
 涙、涙の末、グランパスファミリーは危機を乗り越え、絆を以前よりも強くしたのであった。
 なお、この一件で、血のつながらない不倫の子、グララを認知したグランパスくんは大いに男を上げた。それにしても、憎むべきはしかおである。
 だが、最近になって、さすがに子供までつくってしまったことに自責の念があるのか、しかおは足長おじさん的なことをしている。2004年のグランパスのポスターのグララの蝶ネクタイは茨城方面からの差出人不明の小包でのプレゼントであった。差出人は言わずもがな。このことが、さらにグランパスファミリーと実の父であるしかおとの関係をややこしくしているのである。
 ちなみに、グランパスくんは、海賊の末裔。憧れはロバートデニーロ。好きな言葉は絆。強い絆のファミリーを作ることが目標。ヒレによる裏拳が得意。しかおと対戦したら、すごいことになるだろう。嫌いなものは、週刊誌。理由は不倫騒動を週刊誌にすっぱ抜かれたから。
 イケメンしかおは、元ホスト。妻のしかこは元モデル。二人の間には常にスキャンダラスな危険な噂がつきまとう。結婚しているとはいえ、かなり開放的な生活をしているらしい。お互いに束縛しあわないという方針なのだろうか。
 グララは以前、ハーフタイムにしか現れないのでハーフのプリンセスと呼ばれていたが、そのハーフには別の意味もある。シャチと鹿のハーフ。鹿島からやってきた秋田は、唯一、グララにだけは心を許しているらしい。グララには常にやさしく接しているとか。やはり、事実を知っているからなのだろうか。



 調査終了報告年月日 平成16年7月6日



(注)絶対に本気にしないでください。これはフィクションです。